歴史や地理の勉強も必要

ツアーナースの仕事は、基本的には旅行中に体調の悪い人が出たときに適切な看護を行うことである。
しかし、実際にはそれほど多く体調不良者が出るわけではなく、何事もなく旅行が終わることも多い。すると、ただ旅行に行けるだけの良い身分だという印象を受けるかもしれない。

ところが、現実的には看護の仕事以外にも任されるものがしばしばある。
たとえ業務内容として定められていなかったとしても、旅行客から見れば添乗員の一人のうちで看護ができる人というだけの印象になっている場合が多い。結果としてガイドとして見られてしまい、旅行先の情報について聞かれることがよくある。

ツアーナースになると勉強をする日々になることが多いのはそれが理由であり、勉強している内容は医療や看護のことだけではない。様々な旅行先についての地理や歴史について勉強することで、旅行客の期待に応えなければならなくなっている。
地理に詳しくなろうというときには様々な施設の場所や内容についてもよく理解しなければならず、交通手段まで覚えておきたいと思う場合もあるだろう。レストランや夜景スポットなども聞かれるため、広く観光情報について頭に入れておくことが必要になる。

ツアーナースになる際には、このような情報に対して興味を持てることが欠かせない。
意欲的に勉強していこうと思える看護師には適任であり、仕事をする度に自分の無知を実感してよく勉強するようになる。